●まちのヒストリー
戦後、港湾労働などの日雇い労働者が住む街”ドヤ街”として栄えたこの地域は、みなとみらいなど横浜の中心地に近く徒歩で観光スポットに行くことができるところに位置しています。
200×300mの中で職業安定所や120軒の簡易宿泊所が建ち並んでいます。かつては不法投棄、廃車が街に持ち込まれ、行政もあまり関わらない地域でした。
現在では、日雇い労働者の街から高齢者・福祉の街に変化している中で、近年では問題を抱え生活が困難になった人達や外国人労働者など、多様な人々が入り混じる地域となっています。
生産性の欠如や住民の高齢化、生活保護受給者の増加、街の孤立化など様々な要因がこの地域には存在しています。
●プロジェクトのきっかけ
寿地区で展開しているヨコハマホステルヴィレッジは、社会環境の変化から簡易宿泊所の約20パーセントが空室状態となってしまった寿地区に、新たなひとの流れをつくりだし町のイメージを変えていくこと町の住民に雇用を生みだすことで、生きがいを持って働き、地域の環境をより良くしていくことを目的に始まりました。
2005年6月に簡易宿泊所(ドヤ)をツーリストホステル・ゲストハウスタイプとして活用しようとスタートした プロジェクトです。
空き部屋で世界中からバックパッカーが訪れたり、種子に賛同してくれる建物所有者と連携し、街全体をホステルとして見立て施設運営を行なっています。